ガットのお話し

ラケット

バドミントンの試合中にガットが切れることはよくあり、焦ってラリー中に別のラケットを取りに行くことがあります。
※主にダブルスの試合中で、シングルスでは間に合いません(;゚ロ゚)

このガットは貼るときのテンションやガット自体の太さ性質で、打ったときのシャトルの飛び方や打球感に違いが生じます。

素材と構造
現在のバドミントンメーカーの市販品は、そのほとんどがナイロン製です。ナイロン製は、耐久性に優れ、衝撃の吸収力やスピン性能なども再現しやすく、様々な特徴を備えたバドミントンガットを製造するのに適した素材と言えます。
構造的には、細い繊維を束ねて一本のガットに編み上げる「マルチフィラメント構造」でほぼ100%作られています。

太さ
【細いガット】
反発力が高く、シャトルの飛びが良くなります。 シャトルを打った時の打球音が高く、金属音のような感じになります。
デメリットは耐久性に弱く切れやすい点です。
【太いガット】
反発力は弱まりますが、切れにくく耐久性がアップします。 打った時のシャトルのホールド感が感じられます。

テンション
【高いテンション】
強く張れば張るだけ、シャトルの球離れが良くなり、スピードが上がります。 また甲高い金属音のような音が出ます。 ナショナルチームの選手が打つ音が、甲高く「カーン」というような、渇いた 音がするのはこのためです。 彼らは30ポンド以上の高いテンションで張り上げているとこが多いです。 また、高いテンションで張ると、肘や肩の負担が大きいので、柔らかいバドミントン ガットを選ぶことも良いことかと思います。 高いテンションで張ると、スイートスポットは狭くなります。
【低いテンション】
低いテンションで張ると、ガットの弾力を使ってシャトルを遠くに飛ばすことが出来ます。 初心者やレディース、シニアプレイヤーなど、パワーがない人は、テンションは18~22ポンドくらいに弱く張り上げたほうが良いでしょう。 同時にゲージの細いバドミントンガットを使用することで、小さな力で遠くまでシャトルを飛ばすことが可能になります。 低いテンションで張ると、スイートスポットは広くなります。

高いテンションで頼むとき、フレームに「ひび」が入っていると、ガットを張ったときにフレームが崩壊するかもしれませんよ…と
釘を刺されるときがある。ゲーム中にラケット同士がぶつかり合い、フレームに「ひび」が入っているとガットのテンションで
フレームが瓦解することがあります。「やってください」=壊れても文句は言えない…という暗黙のルールもあります。
ラケットを受け取りに行ったときに、壊れずにガットが張られていた時は、やはりホット一安心。
お気に入りのラケットほどハラハラドキドキなんですよね。

ラケットとガットの関係
ラケットには固いタイプと柔らかいタイプとがあるように、バドミントンガットにも固いものと柔らかいものがあります。
基本的に、固いラケットには柔らかいバドミントンガットを。 柔らかいラケットには、固めのバドミントンガットを張ってください。
上級者向けの固いラケットに、固いバドミントンガットをハイテンションで張り上げると、肩や肘の負担が大きくなります。
鍛え上げられたアスリートではない限り、そのような組み合わせはお勧めしません。

ひとくちにバドミントンガットと言っても、色々な種類があり、またその張り方によっても、大きな違いが生まれます。
最初は自分にピッタリなガット、テンションを見つけることは難しいと思います。
何度も張り替えて、色々な種類のバドミントンガットを試し、テンションも色々と変えていくうちに、きっとお気に入りのパターンが見つかることでしょう。

参照:頑張らないバドミントン研究会

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